就職氷河期世代であり、ぼんやりした大学生活を過ごした私はOL以外になるものがなかった。商社の一般事務職として入社し、同期は女性5人(私だけ経理担当)。バブル時代にはイケイケだったというその会社は、男性は営業職、女性は事務職と区別していた。
いま考えれば、社風も職種も何もかも向いていなかったように思うし、いろいろと大変な目にも遭ったが、10年間も続けてしまった。

 とくに間違っていたと思うのは、合コンである。

 一見華やかな業界のOLで同期が5人とくれば、合コンをするのが当たり前みたいな感覚があったのだ。合コンの予定を楽しみにし、その日は残業せずに帰るみたいなステレオタイプなOL像に自分を当てはめようとしていた。

 それで、実際に数回行われた。しかしすぐに異変が起きた。

 合コン当日に具合が悪くなる同期が続出したのだ。

 私が幹事のときだった。同期の一人が咳をしながら「本当にごめん。セッティングしてくれたのに……。〇〇ちゃんも具合が悪いって。とにかく幹事に申し訳ない」と伝えてきた。合コンに行けなくて残念、ではなく、セッティングしてくれた幹事に申し訳ない思いでいっぱいであるようだった。私はこれに衝撃を受けた。

 実は私も、合コンには気乗りしないが、同期がセッティングしてくれたものには行かなければ申し訳ないと思っていたのだ。

 え、もしかして誰も行きたくなかった?!



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